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Right関数で時間の表示を整形してみる
以前、このお役立ちブログで Left 関数を紹介しました。
Left関数は、対象の文字列のうち、指定した文字数だけ“左端から”切り取る処理をしてくれる関数でした。
今回紹介するRightは、その右端からのバージョンです。
Right
テキストの右から指定した文字数分のテキストを返します。
構文
Right (テキスト ; 文字数)
例1
Right (“職人の仕事” ; 2) は、「仕事」を返します。
ところでこのRight関数、実は私たちの開発現場でも使う頻度がそれなりに多いのです。
日付や時間を表示させるとき、本当に欲しい桁数通りに表示できないことはありませんか?
そういうときには、以下のようにRight関数で再計算してしまえばよいのです。
// 「2022年3月」を「2203」と表示させたい時……。
//(「年」フィールドに”2022″, 「月」フィールドに “3” が格納されているとする)
Right ( 年 ; 2 ) & Right ( “0” & 月 ; 2 )
=>[処理結果] “2203”
この計算式のポイントは、「月」フィールドの手前に、”0″ の文字列を追加していることです。(※)
このようにすることで、「3」月の場合は「03」月と0を補って出力することができますし、「11」月の場合は「011」と3桁の数字になったところの右2桁だけを切り出し、結果として「11」月のまま出力することができる……というわけです。
※ “&” は、文字列どうしをつなげる働きをもつ演算子です。Microsoft Excel 等の表計算アプリにおける & と共通のはたらきを持ちます。
この計算を活かせば、「年月日や時刻を利用した伝票番号の出力」を、桁数を揃えて出力することができたりします。
社内で伝票や見積書のレコードを出力するときに、Right関数やLeft関数を使って、一貫性のあるIDを割り振ることができるのです。ぜひご活用ください。
参考:
Claris FileMaker Pro 19 ヘルプ: リファレンス>関数リファレンス>テキスト関数>Right
https://help.claris.com/ja/pro-help/content/right.html (2022-04-15 閲覧)
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