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LeftValues 関数について
今回は LeftValues 関数を紹介します。
LeftValues
テキストの左から数えて指定された値数の値を返します。
構文
LeftValues (テキスト ; 値数)
例:
LeftValues ( “メロンパン¶あんパン¶クリームパン¶コッペパン¶サンドイッチ“; 2)
==>[処理結果] “メロンパン¶あんパン¶“
(※例は公式ヘルプより日本語に近い表現に変更しています。)
LeftValues 関数は、以前に紹介した GetValue 関数と同様に、改行されたデータが用意されていることを前提としています。
上の例では、「¶」はFileMakerにおける改行を意味します。
したがってメロンパン〜サンドイッチまでは、実際には以下のような改行リストとみなすことができます。
メロンパン
あんパン
クリームパン
コッペパン
サンドイッチ
このうち“左2行ぶん”を切り出す、というのが LeftValues ( メロンパン¶…〜…サンドイッチ ; 2 )の意味するところです。
LeftValues は、「リスト風に改行されたデータの、上からn番目までを切り取りたい」というときに、便利な関数です。
GetValueと異なる特徴は、LeftValueでは切り出す値毎に改行記号がついた状態で結果が返ってくる、というところです。
LeftValues ( パン一覧; 2 ) = メロンパン¶あんパン¶
GetValues ( パン一覧; 1 ) & ¶ & GetValues ( パン一覧; 2 ) = メロンパン¶あんパン
上記の2つの計算式では、同様の結果が返ってくるのですが、その後にさらにリストを足したい場合には、使用する関数によって最終行の改行記号の有無が異なっていることを覚えておいたほうがいいでしょう。
参考:
カワイ事務機|FileMakerブログ「GetValueについて」
https://kawai-j.co.jp/filemaker/12981/get-value/ (2022-04-18 閲覧)
Claris FileMaker Pro 19 ヘルプ: リファレンス>関数リファレンス>テキスト関数>LeftValues
https://help.claris.com/ja/pro-help/content/leftvalues.html (2022-04-18 閲覧)
FileMaker開発記事
その他の記事
ValueCount について
ValueCount関数は、GetValue関数と同じく、改行で区切られたテキスト値の一覧を適切な形で返してくれる関数で、テキスト値の合計数を返してくれます。