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Letについて
今回は、様々な式に組み込み活用することのできる、Let関数についてご紹介します。
まずは、構文と例をご紹介します。
構文
Let ({[} 変数 1 = 式 1 {; 変数 2 = 式 2…]}; 計算)
例 1
Let (x = 5 ; x * x) は、「25」を返します。
Let ([x = 5 ; squared = x * x ; cubed = squared * x] ; cubed) は、「125」を返します。
例 2
この例では、「サンフランシスコ-パリ」を返します。
Let (
City = “パリ” ;
Let (
City = “サンフランシスコ” ;
City & ” – “
)
& City)
Let は、計算式の中で変数に置き換えをしたい際に活用することができ、計算式を端的に構成することができます。
Letを用いることで、作成した式が複雑化するのを防ぐことができます。
構文内では、左から右へ変数を設定します。
Let内で [ ] を用いて、定義付けの部分をまとめておくこともできます。
例えば、例2の構造を紐解くと、3つの定義を行うことで、最終的なcubedの値が”125”となっています。
Let (
① [ x = 5 ;
② squared = x * x ; (5×5=25)
③ cubed = squared * x ] (25×5=125)
; cubed)
この例文の場合はつまりは5×5×5の計算式なのですが、実際にはフィールドの数値を使う動的な値である場合が多く、
毎回フィールド名を計算式に組み込むことは、
1.式が見にくい
2.修正時に漏れが起こりやすい
などのデメリットが生じます。
自分自身が後から見直す場合でも、自分以外の人がメンテナンスを行う必要性がある場合でも、わかりやすいスクリプトを作成しておくことで、不具合の原因特定、内容の修正をスムーズに進めることができます。
Letを活用して、わかりやすい計算式、便利なスクリプトを活用していきましょう。
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