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FilterとFilterValuesの違いとは?

FileMakerには似た名前の関数がいくつかありますが、FilterFilterValues もそのひとつ。「どっちを使えばいいの?」と迷ったことがある方も多いのではないでしょうか?

今回はこの2つの関数の違いと、実際の使用例を交えてご紹介します!

Filter

フィルタするテキストからフィルタテキストで指定した文字のみをフィルタするテキストに入力されている順序で返します。

構文

Filter (フィルタするテキスト ; フィルタテキスト)

この関数は、指定したテキストの中から、フィルタ文字列に含まれている文字だけを取り出すものです。

✅ 例:

Filter ( "abc123"; "abc" )

→ 結果は "abc"(数字の部分はフィルタ文字に含まれていないため除外)

つまり、文字単位での抽出を行う関数です。

FilterValues

フィルタ値で指定した値のみを含むテキスト結果を、フィルタするテキストに入力されている順序で返します。

構文

FilterValues (フィルタするテキスト ; フィルタ値)

こちらは、リスト形式のデータに対して、フィルタリストに含まれている値だけを抽出する関数です。
Filterとの大きな違いは、「値」単位で動く点。

✅ 例:
FilterValues ( “A¶B¶C”; “A¶C” )

→ 結果は
A
C

1行ごとの「値」として扱い、完全一致したものを残します。

使い分けまとめ

関数名 処理単位 目的 ポイント 用途例
Filter 文字単位 指定した文字のみを抽出したい 1文字ずつチェックして残す 英数字だけ抽出、記号の除去
FilterValues 値(1行単位) 指定した値だけをリストから抽出したい 行ごとの完全一致で判定 カテゴリやIDリストの絞り込み

それぞれの動作を理解しておくことで、データ処理の幅が広がります!

ぜひ、活用してみてくださいね。

参考:
リファレンス>関数リファレンス>テキスト関数>Filter
https://help.claris.com/archive/fm19/ja/pro-help/content/filter.html

リファレンス>関数リファレンス>テキスト関数>FilterValues
https://help.claris.com/archive/fm19/ja/pro-help/content/filtervalues.html

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