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Self関数について

今回は、オブジェクトを明示的に参照する代わりとなるSelf関数についてです。

まずは、ヘルプページ掲載の構文と例文をご紹介します。

構文

Self

 

例 1

この例の式では、フィールドへの入力値が 10 より大きい場合、テキスト書式を設定するためのオブジェクトの条件付き書式パネルの中で使用することができます。

self > 10 は、10 より大きい値のレイアウトフィールドオブジェクトの場合は「1」(真) を返します。

 

例 2
次の例では、レイアウトオブジェクトのポップアップヘルプの計算で、0 よりも小さい値が入力されているかどうかによって異なるポップアップヘルプテキストを表示します。

if (self < 0 ; “ゼロより小さい値” ; “ゼロまたはゼロより大きい値”)

例1のように、オブジェクト条件付き書式設定を使用する際に、汎用的に使うことができるのも、便利な活用法の一つです。

例えば、教育現場で、生徒たちの試験の点数結果を入力し管理するとして、各教科でフィールドが5種類あるとします。

どの数値も30点以下は赤文字で表示がしたい、となった時には、関数を使用しなければ、

国語フィールド  点数::国語 < 30 の時 赤文字

数学フィールド  点数::数学 < 30 の時 赤文字

英語フィールド 点数::英語 < 30 の時 赤文字

と、条件はすべて同じなのに、毎回該当するフィールド名を設定する必要があります。

 

そこでSelf関数を使用すれば、

国語、数学、社会、理科、英語 すべてのフィールドに

Self < 30 の時 赤文字

と、同じ式を入力するだけで済みます。

フィールドを複数選択して、一括で設定することができるので、効率的で便利です。

ぜひ活用してみてください。

参考:
Claris FileMaker Pro 19 ヘルプ: リファレンス>関数リファレンス>テキスト関数>Self
https://help.claris.com/ja/pro-help/content/self.html(2022-06-13閲覧)

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