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小数点の切り捨てに使う関数

今回は、小数点を切り捨てる際に活用できる関数についてご紹介します。

 

小数点を切り捨てたいケースといえば、金額の計算によくありますよね。

スーパーなどでの消費税は、顧客の利益を優先し、基本的に切り捨てのところが多いと言われています。

 

売上入力を行う際に、単価×数量+消費税(10%)の合計を、計算フィールドで自動算出するとします。

その際に小数点を切り捨てる2通りの方法をご紹介します。

例えば、 299円の商品を2つ購入、消費税が10%の時は、単価×数量×1.1 = 657.8 円となります。

そこで、”.8”を切り捨てるために、IntまたはFloorを用います。

1)Int:Int ( 299×2×1.1 ) = 657円

2)Floor:Floor ( 299×2×1.1 ) = 657円

値がプラスの時にはどちらを使っても同じ結果となります。

 

ただ、集計結果がマイナスとなることがあれば、きちんと理解して選択することが必要です。

マイナスの売上で小数点が発生するケースはなかなかないかと思いますが、例えば、気温を記録管理していて、メイン画面の表示に昨日との温度差を示したい、とします。

昨日の最低気温が10,3度、今日の最低気温は8度だとすると、昨日との気温差は、-2.3度、です。

 

この二つの値に関数を当てはめると、

1)Int:Int ( 8 – 10,7 ) =  -2

2)Floor:Floor ( 8-10,3  ) = -3

と、結果が異なります。

 

これは、

Int:値の小数点をただ切り捨てる関数

Floor:値を小さい整数に切り捨てる関数

であるためです。

 

どちらがいいかというのはケースバイケースで、方針などにもよるかと思いますが…マイナスの際にはこのような違いがあることを理解して、ご活用いただければと思います。

 

 

小数点が出てしまうから、と、計算結果まで手打ちにしてはもったいないですよね。

せっかく便利に、入力を簡略化できるシステムなので、フル活用していきましょう!

 

 

Intに関しては過去記事も参照ください。

https://kawai-j.co.jp/filemaker/13910/int/

 

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Int:https://help.claris.com/ja/pro-help/content/int.html

Floor:https://help.claris.com/ja/pro-help/content/floor.html

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