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JSON関数について②

前回に引き続きJSON関数についてご紹介いたします。スクリプト上でJSONを使って大量のデータを集約することを目的として、順にご紹介していきます。

今回は、JSONテキストを作成する際に使用する、JSONSetElementについてです。

まずは、ヘルプページに掲載されている、構文と、使用する引数についてご紹介します。

()で、補足の説明を入れております。

構文

JSONSetElement ( json ; キーまたは索引またはパス ; 値 ; タイプ )

引数 

①json – JSON オブジェクトまたは配列を含むテキスト式またはフィールド

(スクリプト上では $json 等、変数で設定を行います。)

②キーまたは索引またはパス – JSON オブジェクト名 (キー)、配列索引、またはパスを指定する任意のテキスト式またはフィールド。JSON 関数の使い方を参照してください。

(各データの目印として、キーを設定します。

JSONテキストの中から値を取り出す際の索引キーワードのようなものです。)

③値 – 数値、テキスト、または JSON データを含む任意の式またはフィールド

(取り出したい値をセットします。)

④タイプ – 設定するデータのタイプを指定する名前付きの値 (下記参照)

(タイプは、以下の種類の中からセットします。

最もよく使うのがJSONStringで、テキストとして値をセットできます。

後ほど取り出してから数字として扱いたいデータはJSONNumberで設定しておきます。)

タイプ

値の種類

JSONString

文字列 (” “)

JSONNumber

数字

JSONObject

オブジェクト ( { } )

JSONArray

配列 ( [ ] )

JSONBoolean

論理値

JSONNull

Null

JSONRaw

JSON パーサによって決まる

 

例えば、前回の例で扱った、

 JSONSetElement ( “” ;

  [ “名称” ; “りんご” ; JSONString ] ;

  [ “金額” ; “150”; JSONString ] ;

  [ “品番” ; “A1004” ; JSONString ]

 )

のJSONテキストの中では、

“名称” … ②キー

”りんご” … ③取り出したい値

JSONString … ④タイプ

となっています。

1行目の””は(①)、一から作成する場合に用いることができ、追加をする場合は追加したいテキスト式やフィールドを指定します。

前述のJSONテキストを$jsonで設定しているとすると、

 JSONSetElement ( $json ;

  [ “消費税” ; “0,08” ; JSONNumber ] ;

 )

とすることで、りんごの商品情報をJSONテキストに追加することができます。

この$jsonをスクリプトの引数に用いることで、

次実行するスクリプトにGet(スクリプト引数)で値を取ってくることができます。

$json = {“名称”:”りんご”,”品番”:”A1004″,”金額”:”150″,”消費税”:”0,08”}

と、キー:値 とセットになって順番に構成されたものが返ってきます。



参考URL : https://help.claris.com/ja/pro-help/content/jsonsetelement.html?Highlight=set

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