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関数 Abs について

関数 Abs について

こんにちは。
今回は、関数 Abs の活用方法をご紹介します。

まずは、FileMakerヘルプサイトに掲載されている構文と例を確認しておきます。

構文 
Abs (数値)

例 1 
Abs (-123) は、「123」を返します。
例 2 
Abs (価格差) は、「価格差」フィールド内の数値の正数値を返します。
例 3 
Abs (目標日 – 実行日) は、「目標日」と「実行日」の日数の値の差を正数値で返します。

Absは、数値を絶対値で返してくれる関数です。

マイナスの値が出るような計算式でもマイナスを表記したくない際に、この関数を用いて表示することができます。

例えば、ボタンバーの計算式を使って、レイアウト上にタスク期限の表示をしたいとします。

Let , Case関数と組み合わせることで、下記のような表示わけができます。 
10日前から期限が表示され、期限当日と、期限経過何日かを表示します。

Let ( 

~date = タスク::期限 ; 
~today = Get ( 日付 ) ; 
~limit = ~date – ~today         ←タスク期限までの残り日数 
] ;

Case ( 
 ~limit < 0 ; “期限切れ ” & Abs ( ~limit ) & “日経過” ; 
 ~limit = 0 ; “期限当日” ; 
 ~limit ≤ 10 ; ~limit & “日前” ; 
  )

)

こうすることで、-3日前、などという違和感のある表現は避けて表示をすることができます。

また、前回ご紹介させていただいたIntのように、引数として Abs ( Get (スクリプト引数) )とすることで、 1 / -1 と階層化したスクリプトを記述することもできますね。

ぜひ活用してみてください。

参考サイト:https://help.claris.com/ja/pro-help/content/abs.html?Highlight=abs

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