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Lowerの便利な活用術

Lower 関数はシンプルだけど、実務で便利に扱える関数です。
今回はすぐにでも使える活用方法をいくつかご紹介!

Lower

指定したテキスト内の文字をすべて小文字に変換して返します。 


構文
Lower (テキスト)

💡 使いどころ(実用例付き)

1. 検索や照合時に「大文字・小文字の違い」を無視したいとき

Lower ( 顧客::メールアドレス ) = Lower ( 入力::検索キーワード )

→ メールアドレスやIDを検索するとき、ABC@EXAMPLE.COMabc@example.com を「同一」として扱える!


2. データの正規化(統一表記)
  • 入力データを全て小文字に変換して保存

  • 例:Tokyotokyo

→ 検索性や集計時のブレ防止に◎


3. ファイル名・フォルダ名などでの管理
  • “file_” & Lower ( 顧客::名前 ) & “.pdf”

→ ファイル出力時などに、大文字小文字で重複・混乱を防ぐための一手。


4. メールドメインだけ抽出+小文字化
  • Lower ( Middle ( 顧客::メール ; Position ( 顧客::メール ; “@” ; 1 ; 1 ) + 1 ; 999 ) )

→ メールのドメインを抽出して小文字に統一 → ドメイン別集計や分類に便利!


❗注意点

  • 日本語(ひらがな・漢字)には影響しない

  • 英数字のみに有効(例:「ABC」←全角は変わらない)

📝 似ている関数との違い

関数 目的
Lower 小文字に変換(例:ABCabc
Upper 大文字に変換(例:abcABC
Proper 頭文字だけ大文字に(例:john smithJohn Smith

✅ まとめ

📘 一言でいうと
Lower関数は「検索ミス」「表記のばらつき」をなくす名脇役!
データ整備の精度を上げたい人にとって、知っておいて損はない関数です。

参考:
リファレンス>関数リファレンス>テキスト関数>Lower
https://help.claris.com/archive/fm19/ja/pro-help/content/lower.html

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