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WeekOfYearFiscalって、どう使うの?

「週ごとの売上を見たいんだけど、うちの会社は4月始まりの会計年度だから、カレンダー通りの週番号じゃズレちゃうんだよね…」
そんな悩み、ありませんか?

FileMakerには、会計年度ベースで週番号を取得できる便利な関数が用意されています。
それが、WeekOfYearFiscal 関数です。

この記事では、WeekOfYearFiscal 関数の基本的な使い方から、
通常の WeekOfYear との違い、活用シーンまでをわかりやすく解説します。

WeekOfYearFiscal

開始日に従って計算された日付を含む週を表す 1 から 53 までの数値を返します。 


構文
WeekOfYearFiscal ( 日付 ; 開始日 )

✅ どんなときに便利?

  • 会計年度ベースで週次レポートを作成するとき

  • 企業や団体の年度ごとの活動管理(4月~翌年3月など)

この関数を使えば、任意の月を会計年度の始まりとして、日付が年度内の何週目にあたるかを簡単に計算できます。
例えば、2025年5月10日が「2025年度の第何週?」という情報も一発で取得可能!

💡 実用的な例文

🎯 例1:4月始まりの会計年度で、5月10日が第何週かを知りたい
WeekOfYearFiscal ( Date ( 5 ; 10 ; 2025 ) ; 4 )
  • 結果:6

  • 説明:2025年4月1日〜の会計年度において、5月10日は6週目

WeekOfYearとの使い分け

項目 WeekOfYear WeekOfYearFiscal
週のカウント開始 1月1日を基準にカウント 指定した会計年度の開始月を基準にカウント
使用シーン カレンダー通りの週番号がほしいとき 会計・事業年度ベースで週番号を管理したいとき
引数 WeekOfYear ( 日付 ) WeekOfYearFiscal ( 日付 ; 会計年度開始月 )
WeekOfYear ( Date (1; 10; 2025) ) → 2 WeekOfYearFiscal ( Date (1; 10; 2025); 4 ) → 41(※4月始まりの場合)
特徴 毎年同じルールで週番号が決まる 会計月に合わせた柔軟な週管理ができる

✅ まとめ

WeekOfYearFiscal 関数は、会計年度や独自の年度管理を行う組織にとって非常に心強い関数です。
週単位の売上・稼働・進捗などを年度ベースで正確に把握したいときに、通常の WeekOfYear では補えない場面でも大活躍します。

年度の始まりがカレンダー通りじゃない…そんなときこそ、WeekOfYearFiscal の出番です。
「週」と「年度」をきちんと結びつけたデータ管理で、レポートやスクリプトの精度がグッと上がりますよ◎

参考:
リファレンス>関数リファレンス>日付関数>WeekOfYearFiscal
https://help.claris.com/archive/fm19/ja/pro-help/content/weekofyearfiscal.html

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